人工生命体がやってきた!
2017.07.21
先日、テオ・ヤンセン展を観に行ってきましたよ!
このお方がテオ・ヤンセンさんご本人。ちょうど彼の来館日に行くことが出来ました。
足、長っ。
彼の作品、「ストランド ビースト」と名付けられた「人工生命体」が三重県立美術館に集合しているんです。
(Strand は、砂浜を意味し、 Beestは、生命体を意味しています。)
ヤンセンさんのトークと共にデモンストレーションも行われました。
ヤンセンさんの複雑でユニークな独自の設計により生まれたモーションシステム。
ポリ塩化ビニール製のパイプで出来たボディに、風の力で命が吹き込まれ、まるで意思を持ったかのように
歩行を始めるのですが、、、
ストランド ビースト達の普段の活動の場は、ビーチ。
ここでは、風のない屋内なのでコンプレッサーを使い空気を送り、ペットボトルにためてそれを放出することで
歩行の様子を見せてくれました。
デモンストレーションの様子。
画像では分かりづらいのですがポリ塩化ビニールのパイプは、おびただしい本数の結束バンドで固定されて
おり、あちこちから触角のようにピョンピョン出ていて、そこがまた なんとも生き物くさい。
マニピュレーターさんの腰に結束バンドの束がぶら下がっているのが目を引きます。
このなんでもない結束バンド、「ストランド ビースト」の活動において大活躍している模様!
なんだか結束バンドまでカッコよく見えてきた〜。(笑)
修理や調整の様子が見れるのも実際に足を運んでみる面白さの一つ。
是非、生を見に行ってみてください。
デモンストレーションは、会期中毎日、一時間おきくらいにやってるそうですよ。
入り組んだ骨組みが格好いい。
1,990年に最初のストランド ビーストを制作されてから約25年の間にどんどん進化を遂げて、
近くに水があると察知して後ずさりをするものまであるそう。
もうどうなってんのかさっぱり分かりません!まさに人工生命体!
ヤンセンさんは、「新しい生命形態」とも言うそう。
ヤンセンさんの夢は、「この動物が、私から完全に独立して生きること」なんだそうです。
凄い!素敵すぎます!(by a)
テオ・ヤンセンさん
オランダの彫刻家で物理学者。
風力で動作する「ストランド ビースト」など科学を利用した芸術作品を多く作成している。
テオ・ヤンセン展 2,017 . 7/1 ~ 9/18 三重県立美術館